DIS2018に参加してきた
6/8~13の5日間でDIS2018@香港に参加してきました。
私はProvocation & Work in Progressという枠でポスター発表を行いました。 (就活をしながらの学会発表なので、発表のクオリティはお察し)
ほか、気になった論文がいくつかあったのでメモ程度にこちらにまとめておきます。
Interweaving Visual and Audio-Haptic Augmented Reality for Urban Exploration
- 都市探索をする際に、従来の2Dmap interfaceではなくVAR(Visual)/HAR(Haptic) interfaceを使ったとき(片方もしくは両方)のUXに関する議論
- ユーザはLocation Task/Information Taskを行う
- VAR→fast access to information, HAR→purposeful explorationで優位
- 多くの人が状況に応じて自発的にVAR/HARを切り替えてた
- (個人的な感想) 評価が難しそうだから実験の設定の部分を読むと参考になりそう
Scale Impacts Elicited Gestures for Manipulating Holograms: Implications for AR Gesture Design
- ホログラムの大きさによってジェスチャーはどう変わるべきか?
- Surface/Room scale, Mid-Air/Room scaleによる違いは?
- User studyでは操作(move, deleteなど)に応じて自由にジェスチャーを行ってもらった
- ほとんどのジェスチャーは物理的なインタラクションを行っているように見えた
- ホログラムのスケールが変わるとジェスチャーにも影響があった
- ホログラムが大きいものだと遠くから操作する傾向がある ‐ ホログラムのコンテキストやアフォーダンスを考慮したジェスチャーをデザインするべき
- (個人的な感想) ARのジェスチャーは今後発展する分野だから大事な知見が得られそう。スケールに着目したのも面白い。
Bare-Handed 3D Drawing in Augmented Reality
- AR環境における素手での3D描画に関する議論
- 3つの描画手法(Freehand/Tapline/GoGo-Tapline)を比較した
- 異なるタスク(Follow Template/Path Indication/3D object reconstruction)で比較した
- Freehandは速いけど不正確、それなりに好まれている
- Taplineはスピードと正確性でバランスが取れており、ユーザに好まれている
- GoGo-Taplineは正確だけどユーザにはあんまり好まれない
- (個人的な感想) 結果はまぁ妥当だろうと思った。GoGo-Taplineの手法はどういうときに使えるんだろう?元論文読むと面白そう。
Body as a Canvas: An Exploration on the Role of the Body as Display of Digital Information
- 人間の体をactuatorとdisplayとして活用したときのUXに関する研究
- インタラクションループ(actuator⇔display)に関する4つのResearch Questionを提起
- 楽しいよね!
- (個人的な感想) 技術的にはただのマッピングだけど、インタラクションループという考え方が面白い。
CutCAD - An Open-source Tool to Design 3D Objects in 2D
- 2D faceの接続を指定するだけで指関節を自動で挿入して3Dモデルをrenderするオープンソースを開発
- 従来のモデリングよりも理解しやすいプロセスを踏んでいる
- (個人的な感想) 従来のモデリングとの差分が良く分からなかったけど、オープンソース触ってみたい。
A Multi-Phased Co-design of an Interactive Analytics System for MOBA Game Occurrences
- MOBAのゲームバランスをデザインするためにMLを使ってインタラクティブな分析システムを設計した
- ユーザスタディによりシステムの有効性が得られた
- 今後はパラメータの最適化やシステムの評価方法について考える必要がある
- (個人的な感想) 手法も分析もめっちゃ議論されてるから読んだら勉強になりそう。